今の入れ歯にご満足でしょうか?
入れ歯には、噛む機能、見た目、発音、飲み込みのしやすさなどに大きく影響します。
せっかく入れ歯を作っても、痛い、咬み合わせが良くない、違和感が、、、などの理由で使用されていない方はいらっしゃらないでしょうか。
歯を失ったままの状態にしておくと、歯並びや噛み合わせ、顎関節などに支障が生じることがありますし、うまく食事がとれないと栄養摂取量が低下して、健康が損なわれることもあります。

私(野村)はこれまで大学病院で15年近く、入れ歯、かぶせ物、かみ合わせなど(
1本の歯のみでなく、お口全体、ひいては患者様の生活要因などを含めた広い視野をもって治療に取り組んでおります。
その経験の中で印象深い患者様をご紹介いたします。
患者様の事例ご紹介
義歯が合わずに痛くて困っているという患者様です。いろいろな歯医者さんでどうにもならなくて、最後に大学病院にたどり着いたという方でした。初めていらした時に使用されていた義歯です。
入れ歯安定剤で覆いつくされた義歯で患者様が本当にお困りであったのが伺い知れます。上の顎はフヨフヨで、下の顎は大きく減ってしまい非常に難しいお口です。
また、この患者様は食事が苦痛で常にイライラしていて、外出するのも嫌で仕方ないという状態でした。入れ歯の状態1つで日常生活までもが大きく影響を受けてしまうこともあるのです。

私だけでなく患者様も一緒に頑張って、新しく義歯を製作させていただきました。
満足していただけるように義歯の調整を行い、今では食事もおいしくとれるようになり、すっかり笑顔を取り戻すことができ、お顔も少しふっくらしてきました。
患者様に満足していただくまで決してあきらめないというのは私の信条の1つです。(もちろん義歯治療の限界もしっかり説明いたします)

『おいしくご飯を食べる』、この人間としての欲求を満たすことは、心理的に安定し、栄養がしっかり摂れることにより健康の維持、改善、社会的な活動にも影響を及ぼすことを実感させていただくことができました。
これまで培ってきた技術、知識を生かし、より広く地域の皆様のお役に立てれば幸いです。
義歯が合わない、かみ合わせが悪いなどでお困りの方は是非一度ご相談ください。
入れ歯の種類
総入れ歯(全部床義歯、総義歯)
歯がすべて失われてしまった場合に用います。(※写真①②)
「総入れ歯はすぐ外れる、違和感がある」という方もいらっしゃるかもしれませんが、適切に製作すると吸盤のように密着して安定するため、食事や会話などを楽しむことができます。


金属床義歯(総入れ歯)
総入れ歯で上あごがおおわれると違和感を非常に強く感じる方がいらっしゃいます。
上あごの材料に金属(主にチタンなど)を使用すると、違和感を少なくすることができます(※写真③)。

実際に使用していただいた患者様からは、「口の中が広くなって快適になった」と喜んでいただけることが多いです。金属を使用した義歯は保険適応ではございませんので、じっくり相談いたしましょう。
インプラントと義歯のコラボレーション
いくら上手に製作した義歯でも、何かの拍子にはずれてしまうことが時にはあります。
インプラントと義歯を併用することにより、より高い安定性が得られます。入れ歯を小さくできることもあるので、さらに快適性が上がります。(※写真④⑤)
健康保険の適応にはなりませんが、生活の質(QOL)の大きな向上が期待できます。


部分入れ歯(部分床義歯)
ブリッジが選択できない場合(失った歯の本数や、土台の状態に応じて)や、ブリッジのために歯を削ることをご希望されない場合の選択肢として用います。
部分入れ歯は、ご自身の歯にクラスプ(金属製のばね)という装置で義歯を固定します。
健康保険で製作するとプラスチック製となることが多いです(※写真⑥)が、クラスプ以外の部分にも金属を使用し壊れにくくしたり、厚みを薄くして違和感を少なくしたりすることも可能です(保険適応外、※写真⑦)。


金属のばねが見えない義歯
一般的な部分床義歯は、クラスプ(金属製のばね)で義歯を固定しますが、見た目が悪くなることがあります。
それを改善するために、「金属製のばね」がない義歯があります。
非常に自然な見た目を回復できます。しかし、場合によりご自身の歯や土手にダメージを与えることがありますので、十分ご相談し納得頂いたうえで進めさせていただいております。